依田電機産業 × AI

ものづくりを、次の世代へつなぐために

AIという言葉を、ニュースや仕事の中で目にしない日はなくなりました。

文章の作成や情報検索、画像生成、データ分析など、AIが活用される分野は急速に広がっています。一方、製造業、とりわけ私たちのような中小企業の現場では、「AIをどのように業務へ取り入れ、活用していくか」が新たな課題となっています。

依田電機産業が今考えるAI活用は、職人の技術や現場の経験をAIに置き換えることではありません。

長年積み重ねてきた知識や判断を整理し、必要なときに素早く取り出せるようにすること。そして、人が本来向き合うべき設計、品質、製造、お客様との対話に、より多くの時間を使えるようにすることです。

たとえば、電源トランスの製作では、電圧や電流、容量といった数値だけでなく、使用環境、絶縁、温度上昇、材料の特性、巻線方法、部品の入手性など、さまざまな条件を確認する必要があります。

さらに、少量生産や特注品では、一件ごとに仕様や条件が異なります。過去の製作事例を調べ、類似品と比較し、材料や製造方法を検討する作業には、多くの経験と時間が必要です。

こうした場面でAIを活用することで、仕様書の内容整理、類似案件の検索、設計条件の確認、見積資料の作成、技術文書の下書きなどを、より効率的に進められる可能性があります。

もちろん、AIの回答が常に正しいとは限りません。

だからこそ、AIが出した結果をそのまま採用するのではなく、現場の知識を持つ人間が確認し、判断することが重要です。AIは答えを決める存在ではなく、検討を助ける道具である。私たちは、その距離感を大切にしています。

また、製造業では、熟練者が持つ知識や感覚を、どのように次の世代へ引き継ぐかも大きな課題です。

図面や作業手順書だけでは伝えきれない判断基準や注意点を記録し、整理していくことで、AIは技術継承を支える存在にもなり得ます。過去の不具合事例や改善内容を蓄積し、新しい案件の検討に生かすことができれば、品質の安定や確認漏れの防止にもつながります。

依田電機産業は、長年培ってきたトランス製造の技術を大切にしながら、新しい技術も積極的に取り入れていきたいと考えています。

「依田電機産業 × AI」は、単なる業務効率化の取り組みではありません。

ものづくりの知恵を整理し、磨き、未来へつないでいくための、新しい挑戦です。

こちらでは弊社の取り組みを少しずつ皆様と共有できれば、と思っております。